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デザインプリントウェアの制作工程をご紹介します。

« デザインプリント

デザインからデータ化、シートの切り出し、プリントまでの制作工程をご紹介します。

1. 車の場合、車両の基本の形は写真などをトレースし、その後デフォルメしたり、車両に合わせてカスタムを施します。実際に無いものなどは、アイデアをペンで手描きして、ある程度デザインがまとまったところでパソコンの中で描き、データ化します。その他、合わせて入れるテキストや書体を決め、全体のレイアウトを検討します。データ化に使用しているアプリは Illustrator です。

2. プリントで入れる図案の大きさが決まったら、全体をアウトライン化します(それがカットラインとなります)。衣類に貼り付ける側からカットするため、データを反転して、カッタープロッター用のアプリへデータを転送します。ここでは、カット圧やオフセット、カットスピードなどを設定します。設定は一度決まってしまえば、登録して、次回からは設定の呼び出しで切り出し可能です。

3. これがカッタープロッターです。一般的なプリンターのヘッド部分に専用のカッターヘッドが取り付けられていて、ヘッドの左右の動きと、シート送りの前後の動きが連動して、データ上のラインを、カットしてくれます。このプロッターでカットできるサイズは、幅は 30cmまで、ロールシートを扱えるので、縦方向には長くカットできます。

4. カットが終わったら、ロールをプロッターから外し、該当部分を切り離し、プリントに不要な部分のシートを剥がして取り除いていきます。全体が同じ色なため、刃が入っている部分が見えにくいので、明るく照らし、ルーペをかけて、ペンナイフやピンセットなどを使って剥がしています。

5. 丁寧に、確認しながら剥がさないと、必要な部分まで剥がしてしまうので、注意が必要です。

テキスト部分やグラフィック別に切り出した方がシートを無駄なく使えそうですが、位置関係がおかしくならないように、元のレイアウトのまま、全体のイメージのをまとめて切り出しています。

6. いよいよ Tシャツにプリントします。アイロン台にTシャツを広げ、切り出した熱転写シートを転写位置に当てます。写真には写っていませんが、アイロンを中温(一般的には 140~160℃らしい)にして上から当てます。熱転写シートのガイドには初回10秒程度、一度冷ましてから再度15秒程度アイロンを当てるように書かれています。

7. アイロンがはみ出てしまう小さいサイズの時は、生地を傷めないように、上から大きめのクッキングシートを当ててアイロンをかけています。生地がしっかり冷めるまで待ってから、台紙をゆっくり剥がします。

しっかり密着するように、この後、再度クッキングシートを当てて15秒程度熱圧着しています。

8. しっかり熱が冷めれば完成です。普通に洗濯機で洗濯しても大丈夫ですが、気に入って度々着ていく(洗濯を繰り返す)うちに、部分的に端が剥がれてくる場合があります。そんな時は再度クッキングシートを当て、アイロンで熱圧着すれば再びしっかりくっつきますのでお試しください。(^_^)


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